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パスプルーバーPRV67SL-2のインプレ

本流域で気難しい大型トラウトに挑む釣りは、流れの強弱やルアーの重さ、魚の反応など複雑な要素が絡み合います。その中で的確な判断を行い、確実に仕掛けて獲るためには、高い操作性と安定したキャスト性能を兼ね備えたロッドが必要になります。フェンウィック パスプルーバー PRV67SL-2 “Sweet Setter”は、まさに本流で核となる一本として開発され、アングラーの繊細な意図をそのままルアーに伝えることを目的に作られたモデルです。

フェンウィック パスプルーバー PRV67SL-2 “Sweet Setter”の特徴

PRV67SL-2は、本流のトラウトが持つ独特の気難しさに対応するため、求められる要素を丁寧に落とし込んだライトパワーロッドです。70mmクラスの各種ミノーや8g前後のスプーンを中心に組み立てる釣りを得意としており、60〜80mmのシンキングミノーや、70〜90mmのショートリップフローティングミノーの操作も軽快に行える懐の深さが魅力です。ルアーウェイト4〜10gが最も扱いやすく、幅広い状況に柔軟に対応する万能性を備えています。

ティップからベリー、バットへと素直に曲がり込む調子が特徴で、ブランク全体を活かしたロッドワークが可能です。収束の早いブランクを採用しているため、キャスト時のブレが少なく、正確な方向性を持ったキャストが決まります。特に本流域では飛距離だけでなく、狙ったレンジへ正確にミノーを送り込むことが重要となり、このロッドの安定感は大きな武器となります。ルアーウェイトをしっかり乗せて全体で曲げ込むキャストでは、飛距離の伸びとコントロール性の高さを同時に実感できます。

ファイト時には追従性の高いブランクが本流のトラウト特有のパワフルな走りに柔軟に対応し、急な突っ込みにもロッド全体が粘りながらしっかりいなすことで、バラシのリスクを軽減します。ラインは0.8号前後のPEにショックリーダーを組んだ組み合わせ、または6〜8lbのナイロンラインとの相性がよく、さまざまなラインシステムに順応できる懐の広さがあります。

パスプルーバーシリーズが持つ「仕掛けて獲る」というコンセプトはこのモデルでも健在で、食い込みのいいティップ、シャープなベリー、そしてハードバットという設計が、攻めの釣りを可能にします。バット径を上げたハイテーパー設計は持ち重りを感じさせず、それでいてルアーの操作時や魚とのやり取りでしっかりとしたパワーを発揮します。軽量でシャープな振り抜けが得られ、本流での連続キャストでも疲れにくいのも特徴です。

PRV67SL-2 “Sweet Setter”は、本流育ちの力強いトラウトとの緊張感ある時間を楽しみたいアングラーに捧げる一本です。多様化する現代のトラウトフィッシングにおいて、確かな操作性と攻めの性能を備えたこのロッドは、流れの中での勝負を制する頼もしい相棒となってくれるでしょう。

パスプルーバーPRV67SL-2のインプレ

フェンウィックのパスプルーバーPRV67SL-2のインプレがあるのかチェックしました。

 

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