本流や湖でサクラマスを狙う釣りは、一度のチャンスをものにする集中力と、どんな状況にも対応できるタックル性能が求められます。トラウティンスピンマルチュースTRMK-805Mは、そうした本流域の過酷な条件に真っ向から挑める実践的なパックロッドであり、携帯性とパワー、その両立を高いレベルで達成した一本です。移動の多い釣行や遠征にも適したコンパクトさを備えつつ、大型トラウトとのやり取りに必要な強さと繊細さを併せ持ち、本気で遊べるロッドとして幅広いアングラーに応えてくれます。
トラウティンスピンマルチュースTRMK-805Mの特徴
TRMK-805Mは、全長8フィートの5ピース構造でありながら、綺麗なベンディングカーブを描くよう精緻に設計されています。仕舞寸法はわずか53センチと非常にコンパクトで、車やバイクはもちろん、バックパックにも収まりやすい機動力の高い設計です。本流や湖でのウェーディングを想定したモデルで、ターゲットとなるサクラマスを中心に、中～大型トラウトを安心して狙える強靭なパワーを備えています。
アクションはModerate Fast寄りで、ソフトなティップと剛性のあるベリー・バットの組み合わせが特徴です。これにより、引き抵抗の強いルアーをしっかり受け止めつつ、軽量ルアーのアプローチにも柔軟に対応できるバランスを実現しています。ベリーからバットにかけてはサーモンを視野に入れたパワー設定となっており、押しの強い本流の流れの中でも魚を浮かせやすく、余裕を持って寄せてくることができます。一方で、サクラマス特有の弱い骨格によるバラシを防ぐため、ティップはしなやかで繊細に仕上げられており、掛けてからの追従性も優れています。
ブランク素材には24tと30tのグラファイトを採用し、しなやかさと復元力のバランスを高めています。継数が多いにもかかわらずロッド全体の一体感が保たれているのは、セクションごとに適切なスピゴットジョイントを用い、各パーツの特性を丁寧に調整しているためです。ガイドにはFujiステンレスKガイド（SiC-Sリング）を搭載し、小口径でローアングルのセッティングがブレを抑え、快適な操作性とキャストフィールを実現します。
さらに、このシリーズの魅力を高めているのが専用セミハードケースの存在です。チャコール調の落ち着いたデザインに加え、Dリングの装備で持ち運びの自由度が高く、内部ではベルクロと巾着により各セクションをしっかり固定。遠征や長距離移動でも安心してロッドを携行できます。パックロッドでありながら「本気で使える」仕様となっているのは、この実用性を徹底的に追求した設計にあります。
TRMK-805Mは、多様なフィールドと予測不能な状況に挑むアングラーに向けて作られたモデルです。高い機動力をもちながら、大型トラウトとの真剣勝負に必要なパワーと繊細さを併せ持つ一本は、新しい釣行先での未知なる出会いを広げ、アングラーの冒険心を掻き立ててくれるでしょう。
トラウティンスピンマルチュースTRMK-805Mのインプレ
スミスのトラウティンスピンマルチュースTRMK-805Mのインプレがあるのかチェックしましたが、ありませんでした。
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