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フィッシュマンのインテ9.8Lのインプレ

2025.12.11

ライトルアーをより遠くへ、そして正確に届けたい——そんなアングラーの願いを形にしたのが、フィッシュマンのインテ9.8Lです。飛距離を伸ばしたいが軽量ルアーでは届かない、遠投すると精度が落ちてしまう、そんな“ライトゲーム最大の壁”を乗り越えるために生まれたロッドで、広大なサーフや大型の港湾、オープンエリアの釣りを得意とします。小型ルアーを扱いながらも、未知の一歩先のポイントを攻められるこのロッドは、ライトゲームの可能性を大きく広げてくれる一本です。

インテ9.8Lの特徴

インテ9.8Lが持つ最大の魅力は、2〜20gという軽量ルアーを驚くほど遠くへ飛ばせる圧倒的な遠投性能にあります。長尺・細身でよく曲がるブランクは、ただしなやかに曲がるだけではなく、復元の瞬間に暴れないよう綿密に制御されて設計されています。高弾性カーボンを表層に配置し、四方に散らばりがちな力を一点に集めてブレを取り除くことで、振り抜き時に爆発的な反発力が生まれ、軽いルアーでも力強く鋭い弾道で飛んでいきます。遠投をしながらもターゲットスポットへ正確に送り届けられるアキュラシーの高さは、このロッドならではの強みです。

さらに驚かされるのは、その遠投性だけではありません。長いブランクスでありながら感度が非常に高く、遠く離れたポイントでの小さなバイトも確実に手元へ伝達します。ベイトが小さい状況や、軽量プラグを使ったナチュラルなアプローチが必要な局面ではインテ9.8Lの真価が発揮され、メバルや根魚に加え、シイラやシーバスといった強い魚に対しても十分なパワーで戦えることがテストで実証されています。ライトゲームの枠を超えたポテンシャルを持つ一本と言えるでしょう。

汎用性も高く、ガイド径を感度を損なわない範囲で大きめに設計したことで、PE2号に16lbリーダーといったやや太めのラインシステムでもスムーズに抜けてくれます。ターゲットに合わせてリールをフィネス用・遠投用で使い分けることで、ライトゲームからミドルゲームまで幅広く対応。漁港でのメバリングからサーフでの回遊魚狙いまで、一本でこなせる懐の深さがあります。

操作性の面では、長時間キャストを繰り返すことを想定し、リールシートには握り込みの負担を軽くするブランクタッチ構造を採用しています。また、グリップエンドにはカウンターウェイトを内蔵しており、長尺ロッドにありがちな先重り感を大きく軽減。バランスが整っているため、9.8ftという長さを感じさせない軽快なキャストフィールが得られます。

素材には4軸カーボンを用い、176gという重量ながらも張りと粘りを両立し、遠投時の安定感と魚とのファイト時のパワーをしっかり確保しています。仕舞寸法は102.5cmとコンパクトな3ピース仕様で、遠征や旅行時の携行性にも優れています。

インテ9.8Lは、ライトゲームのその先を楽しみたいアングラーにこそ使ってほしい、まさに“ライト長距離砲”と呼べるロッドです。誰も届かなかった一歩先のエリアを攻略し、これまで味わえなかった新しいゲーム展開を体験させてくれる一本として、釣りの世界をさらに広げてくれる相棒になるでしょう。

インテ9.8Lのインプレ

フィッシュマンのインテ9.8Lのインプレがあるのかチェックしました。

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