小さなルアーを繊細に操作しながらも、不意に現れる大物を確実に制したい。ツララ グリッサンド56TTは、そんな相反する要望を一つのロッドに凝縮したモデルです。シリーズの中でももっともライトな存在でありながら、見た目以上に芯の強さを秘め、南方のマングローブ地帯やサンゴ礁といったタフな環境でも魚に主導権を渡さない攻撃的なULロッドとして設計されています。小さなルアーを楽しく操りつつ、大型のターゲットも想定した強さを併せ持ち、遊びと実戦を両立させた一本です。
グリッサンド56TTの特徴
グリッサンド56TTは、フィネスロッドのような繊細な見た目に反し、ティップ以外の胴からバットにかけて強い張りと厚みを持っています。1g未満のルアーでも操作できる柔らかいティップは、細いラインとの相性も良く、小型ルアーのアクションを丁寧に伝えてくれます。しかし、一度ルアーを通して魚が反応すれば、そのしなやかさとは裏腹に、胴からバットにかけて驚くほどのパワーを発揮します。
この力強い構造は、マングローブ帯やサンゴ礁での釣りで求められる、瞬間的なフッキングと根への潜り込みを防ぐ性能を狙ったものです。特に口が硬かったり、掛けた直後に根へ走ったりする魚に対して、人間が考えて動くより早い反応が必要となる場面では、ロッドを構え直した瞬間に力が伝わるこの設計が大きな武器になります。軽量ルアーを操作できる繊細さと、ファイト時に魚の体勢を強制的に変える力強さを併せ持つ点が、56TTのもっとも大きな特徴です。
反面、この強い胴部を活かすため、小型魚ではフッキングが浅くなる、あるいは水面に飛び出しやすいといった特有の癖もあります。しかし水深のある場所や、水抵抗の大きい魚種ではこのデメリットは軽減され、小型でもしっかり楽しめるロッドとなります。こうした特性を理解し、状況に合わせて使いこなすことで、大きな可能性を引き出すことができます。
2024年のリニューアルでは、ベリー部のガイド径がひと回り大きくなり、ラインの放出性が向上しました。富士工業製のオールチタンSICガイドを採用することで軽量かつ強度のある仕上がりとなり、ルアーの操作性とキャストフィールがさらに向上しています。
総じて、グリッサンド56TTは攻撃的なULロッドという独自のポジションを確立し、小型ルアーでの繊細な釣りから、大型魚との強烈な駆け引きまでを一本で楽しめる懐の深さを備えています。軽快さとパワーの両立を求めるアングラーにこそ活躍する、唯一無二の一本です。
グリッサンド56TTのインプレ
ツララのグリッサンド56TTのインプレがあるのかチェックしました。
グリッサンド56TT konbeでレインボービッグワン!サイズは50㎝あるなしだけど、体高が僕の指8本分くらいのモンスター!w
56コンベは丁度良いレングス、ルアーアクションが自分の意図とリンクして素直に動かせる。ここまでデカいのでもパワー負けしない。道東エリアのトラウトにもマストな1本です! pic.twitter.com/IVayqWQ9vs— かじかニキ Takuya Saito (@kazika_niki) August 27, 2025
ロッドはグリッサンド56TT
短くて張りがあるからフッキングがめっちゃ楽しい。ソリッドティップだけど結構硬めなのも個人的に好き。#tulalajp pic.twitter.com/dxmcsgCUP6— オカバ (@BlackorBreak60) February 27, 2025

コメント