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ツララのグリッサンド66のインプレ

さまざまなジャンルの釣りを一つのロッドでこなしたい。そんな欲張りな願いに応えるために生まれたのが、ツララ グリッサンド66です。国産グラスブランクスを採用し、汎用性を極限まで引き上げる一方で、一切の“快適さ”を求めず、ただ「この竿ならどんな釣りでも可能にする」という一点に特化した、とても特殊な存在です。限定生産を前提に設計された変則的なモデルでありながら、一本で釣りの幅を大きく広げてくれる懐の深さを持っています。

グリッサンド66の特徴

グリッサンド66は、6フィート6インチの中硬グラススピニングロッドで、あらゆるルアーを扱える異例の許容範囲を備えています。2g未満の軽量ルアーをしなやかなティップでキャストできる繊細さを持ちながら、200gを超えるビッグベイトにも耐えうる堅牢なバットを兼ね備えており、この両極端を一本で実現していることこそが最大の特徴です。スモールベイトを使った川釣りから、海のオフショアまで、ラインやルアーを選ばず釣りが成立してしまう幅の広さは、グラス素材ならではの粘りと耐久性があるからこその性能です。

扱いづらい一面もありますが、それを補って余りあるメリットも豊富です。柔らかいティップはバラシを大幅に軽減し、特に足元付近での急な突っ込みにも強いため、高い足場でも安心してファイトができるパワーがあります。また、橋の下や木々の隙間、葦際、狭いポイントなどでのキャストもしやすく、フローターやカヤックでの釣りなど取り回しが求められる場面でも非常に頼りになります。

一方で、低感度ゆえに根掛かりのリスクが高いことや、飛距離に限界があるのはグラスロッド特有の個性でもあります。しかし、それらのデメリットを理解した上で使えば、汎用性と安全性という大きな力に変わります。特に足元からの縦方向の負荷に非常に強く、真下へ潜られるようなファイトでもしっかりと耐えられるため、大型魚とのやり取りでも安心感があります。

キャストは10〜30gほどが最も扱いやすい領域で、軽量ルアーから重いルアーまで幅広い使い方が可能です。オフショア初期のシイラゲームにも用いられたミディアムヘビークラスのバットを採用しているため、ビッグベイトをキャストする際には竿全体をゆったりと曲げ、反発力を利用した独特のキャストフィールが楽しめます。ゴム製のサポートグリップは、大きく曲がったロッドを引き起こす際の補助として働き、ファイト中の安定感にも寄与します。

一本で無数の可能性を切り開き、同時に釣りの奥深さを教えてくれるグリッサンド66は、扱いこなす楽しさを存分に味わわせてくれる特別なロッドです。どんな状況でも釣りを成立させたい、そんなアングラーの願いを叶える唯一無二の存在と言えるでしょう。

グリッサンド66のインプレ

ツララのグリッサンド66のインプレがあるのかチェックしました。

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