キャプチャー173MH-2のインプレ

過酷な環境に挑むアングラーのために生まれたシマノのキャプチャー173MH-2は、携行性とパワーのベストバランスを追求したワン&ハーフ構造のバーサタイルロッドです。国内の大型バスから海外のピーコックバスやバラマンディなどのトロピカルなモンスターまで、あらゆるターゲットに対応できる設計となっており、遠征先での不意の大物にも動じることのない「獲るためのマージン」を備えた一本です。

キャプチャー173MH-2の特徴

キャプチャー173MH-2は、飛行機での移動や海外遠征を前提に設計されたワン&ハーフ仕様のモデルで、仕舞寸法を抑えながらも7フィート3インチという長さとMH（ミディアムヘビー）パワーを両立させています。このモデルは主にワイヤーベイトやスイムジグといったサーチベイトを得意とし、広範囲をテンポよく探る釣りに最適です。ソフトティップとパワーバットが一体となった構造は、ルアーのアクションを邪魔せず、ファイト時には確かなトルクを発揮。しなやかさと剛性のバランスに優れた、まさにパワー＆センシティブなロッドです。

特筆すべきは、その感度性能。ブランクスの剛性が絶妙に設計されており、ティップで捉えた微細な変化をバットが受け止め、強い信号として手元に届けてくれます。この感度の高さにより、リトリーブ中のルアーの挙動変化やボトムの質の違い、さらにはバイトの瞬間も明確に感じ取ることができ、アングラーの判断を的確にサポートします。

また、グリップは脇挟みでの使用にも対応するロングストレート仕様となっており、長時間の釣行でも安定した操作性を実現します。ラウンドコルクエンドは、激しいファイト時に体への負担を和らげ、安定したホールド感を提供。しっかりと握り込めることで、ターゲットに対して主導権を維持しやすくなっています。

ガイドには大口径設計を採用し、PEラインと100lb超のリーダーのノット部がスムーズに通過するよう工夫されています。これにより、ライントラブルを軽減するとともに、飛距離の向上にも寄与。遠征先での限られたキャストチャンスを確実にものにするための、実戦的な設計が随所に施されています。

キャプチャーシリーズは、その名の通り「捕らえる」ことに主眼を置いたロッドであり、想定外の大物とも正面から向き合える頑強な設計が最大の魅力です。173MH-2は3～5lbクラスのターゲットに対してはオーバースペックとされるものの、それこそが“獲るための余裕”であり、万が一の事態にも備えられる安心感につながります。

国内の大型フィールドやカバー周りはもちろん、海外のジャングルリバーやリーフ帯など、タフな環境に挑む釣り人にとって、このキャプチャー173MH-2は頼れるパートナーとなるでしょう。一本でさまざまなシチュエーションに対応しながらも、その一本が代えの利かない存在になる。キャプチャーは、夢の魚を現実のものにするための強力な武器です。

キャプチャー173MH-2のインプレ

シマノのキャプチャー173MH-2のインプレがあるのかチェックしました。